沖縄で目にしてからずっと気になっていた「スクガラス愛子ちゃん」。ようやく東京有楽町の交通会館にある沖縄アンテナショップで購入。沖縄では、居酒屋で島豆腐にのせて提供されることが多いと聞いていたので、早速試してみた 。
しっかり目の島豆腐が一番合う。柔らかい豆腐だと、スクガラスの塩気に負けてしまい、食感もバランスもいまいち。片目の豆腐ならザラっとした食感がスクガラスの塩気と調和し、味がまとまる。豆腐が塩辛さをうまく抑えてくれて、魚の風味がさらに引き立つ感じだ。
スクガラス自体はかなり塩辛いけれど、豆腐やご飯と合わせることで、その強さが和らぎ、魚の旨味がしっかり楽しめる。単体で食べるとやはり塩気が強すぎるので、何かと合わせるのがベストだ。魚の風味が濃厚で、魚好きにはぴったりの一品。
沖縄に頻繁に出張していた義理のお父さんが、「アイゴは大きくなると美味しくなくなるから、小さいうちに食べるんだよ」と話していたのを思い出す。これがどれだけ本当かは分からないが、実際に、アイゴが大きくなると藻を食べるようになり、風味が変わるという話を現地で聞いたこともある 。スクガラスも、小さな稚魚を使っているからこそ、この独特の風味が楽しめるのかもしれない。
魚の風味が非常に強く、一般的には少しクセのある味わいかもしれない。魚が好きな人や、塩辛系の強い味が好きな人にはたまらないが、少し独特な香りがあるので、万人受けするものではないかもしれない。まさに「玄人好み」の一品と言えるだろう。
スクガラス愛子ちゃんは、魚の風味がしっかりと詰まった、沖縄ならではの味わい。独特な塩気と風味を楽しみたい人には、一度試してみる価値がある。
塩辛スペック
