福辰(ふくたつ) 鰹の塩辛・酒盗

7〜8年前、近所の角打ちで「酒盗チーズ」というメニューとして初めて出会ったのが、この福辰(ふくたつ)の酒盗だった。最近はマグロの酒盗もよく見かけるが、これはカツオを使ったもの。

福辰の酒盗は、見た目は正直いって泥やセメントのようで、美しいとは言えない。酒盗全般にそうした傾向はあるが、特に福辰はその印象が強い。だが一口含むと、部位が大きめでジュワッと旨味が広がり、見た目からは想像できない美味しさに驚かされる。

今回食べたのは甘口。ほんのりとした甘みがあり、しょっぱさは控えめ。その中に酸味がアクセントとなっており、味の濃さは「濃厚」の真ん中よりやや濃いめといった印象。独特の熟成感と風味が酒の肴として抜群の存在感を放つ。

福辰の酒盗とKiriのチーズ

そのまま食べても十分に美味しいが、家では酒盗チーズにして楽しむのもおすすめ。我が家ではKiriのクリームチーズと合わせたが、コクがまろやかになり相性抜群だった。ご飯のお供というよりも、やはり酒に合わせたい一品。

忘れかけていた頃、デパ地下の酒屋で偶然再会。懐かしさとともに、やはり“ほんとに美味しい”と感じさせてくれる酒盗だった。

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塩辛スペック